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刺草の雑記帳

好きなもののことを書き留めるブログ。刺す草と書いて「いらくさ」。

石磨き&石曇らせに挑戦

 

ここしばらく、暇なときはひたすら石を研磨していた。

10年くらい前に買ったタンブル3つ。これが妙に傷だらけだったり凹凸が多かったりして、長いこと「もったいないなあ」と思っていたのだが、諸事情で今年の東京ミネラルショーに行けず、引き出しにしまってある鉱物をあらためてじっくり眺めているうち、ふと思い立ってサンドペーパーで磨いてみることにしたのだ。本当は写真をつけたいところだけれど、どうにも上手く撮れなかったので文章のみ。

 

今回研磨した石は、高校生のころに雑貨屋で買ったものだ。

その後も少しづつ石を増やしていったけれど、あれらほど傷だらけだったり地味だったりするタンブルにはなかなかお目にかからない。当時の私があれらのどのあたりを気に入ったのかは今でも理解できるが、あの石たちと出会って手に入れたことは、ある意味奇跡だと思う。同じ種類でもっと見栄えのいい石は既に持っているけれど、それでも「いいな」と思って買ってきた石。少し手を加えることで見目がよくなれば。そう思い研磨を始めた。

 

はじめに磨いたのはラブラドライト。出っ張った部分(元々黒っぽい石だが、そこは特に色が濃い)と傷が目につきやすかった。

目の粗さが違う耐水性サンドペーパー数枚(セットで売っていたりする)を用意し、水をつけながら、目の粗いものから順番に使って磨いていく。近所で入手できた一番目の細かいペーパーは#2000だったのだが(ペーパーをかけ終わった後、家にあった金属研磨剤をつけて磨いて終わりにした)、市販のタンブルよりマットな質感になった。触り心地がよくなったし、出っ張りと傷が減ったおかげで、少々控えめな規模の寒色系の虹が綺麗に見えるようになったと思う。

 

次に研磨したのはルチルクオーツ。灰色がかった白い水晶に、蜘蛛の糸のようにかぼそい金色の筋が数本。ルチルクオーツとしては非常に地味。この石の地味さ加減は割と好きなのだが、金色が見える面をもっと目立たせることはできないかと考えていた。

以前見た川流れ水晶に似せて粗めに研磨し、一面だけ残して表面を白っぽく加工してみるのはどうか。そう思ったのだが、狙ったほど削れないし白っぽくならない(もとが白っぽいので削っても目立たないというのもある)。うちにあった耐水性でない紙やすり(#40、80~120くらい)も引っ張り出して使ってみたけれど、なんとなく曇りガラス風になった程度。以前見たものは、どれほど水に流され川の石にぶつかり続けたのだろうか。自然の力ってすごい。

 

もうひとつ、シトリンもやってみた。石自体は淡いが綺麗な黄色をしている。問題は傷が目立ちすぎること。表面の傷も大きいが、内部の傷が一部を白濁させたりぎらぎらと輝かせたりしてなんとなく騒々しい感じがするのが、まさしく玉に瑕だった。

この石は、傷を消しながら表面を曇らせた。大きい傷はまだ残っているが、表面が曇ったことで内部の白い部分が少し目立たなくなり、ぎらぎらも和らいだ。全体的に柔らかい印象になり、なかなか好ましい。

 

一度削ってしまえばもとには戻せないので不安はあったが、おおむねうまくいったといえる。今回石を磨いてみて、思った以上に楽しかった。タンブルという既に磨かれ丸められた状態からチャレンジしたのに存外時間がかかって(ひとつの石に、暇人の2日くらいが費やされた。傷を消しきれず納得がいかなくて、何度かやり直したりしたせいもある)、昔の人はよく勾玉とか作ったなあとしみじみしたけれど。

次はもっと原石に近い状態から磨いてみたい。石の硬度と水に弱くないかどうかを確認すれば、自力で磨けるかどうかがわかるので、少し調べて手ごろな原石を入手しようと思う。